シンディング・ラーセン・ヨハンソン病

シンディング・ラーセン・ヨハンソン病

   (膝蓋骨下端の障害)

 膝蓋骨の下端に炎症や石灰化、

部分的な剥離骨折などを生じた障害で、

10代前半の男子に多く見られます。

外観や症状からジャンパー膝と同様に扱われる場合もありますが、

この時期の男子では、膝蓋骨の骨形成が成長過程にあり、

膝蓋腱(膝蓋靭帯)よりも強度が弱いため、

ジャンパー膝を発症するよりは、

シンディング ・ラーセン・ヨハンソン病や分裂膝蓋骨、

オスグッド病などを起こす確立の方が非常に高いといえます。

 

この障害は、1921年に

Sinding,Larsen,Johanssonの各医師が

それぞれ発表したためこの名称がついています。

 

症状

 膝蓋骨下端の圧痛、およびその周囲の腫脹、運動時の疼痛、

階段昇降時の疼痛、膝立ち姿勢時の圧迫刺激による疼痛などを訴えます。

 X線写真では、膝蓋骨下端に石灰化像が見られることで

当該傷病と診断されます。

ただし、発症初期などではX線像での異常が見られない場合もあり、

ジャンパー膝と診断されることもあります。

 

治療と予後

 症状が軽度であれば、安静により軽快します。

 スポーツ活動の継続を強く希望する場合は、

テーピングなどの補強で可能な場合もありますが、

運動終了後のケア(アイシングや固定など)も

合わせて行うことが大切です。


症状が重い場合、固定により安静保持を指導します。

その場合は、痛みがほぼ消失するまでの間、

患部に負荷の掛かる運動は中断させます。

 

安静期間は、軽度の場合3週~4週、

運動時にかなり痛みを伴うような場合は3ヶ月程度、

日常生活にも支障を来すほど重症では6ヶ月以上を要します。

予後は良好で、膝蓋骨の形成が完成されれば再発も起こりません。

青森市でむちうち治療のなみだて整骨院/手もみ処ほぐしや

各種保険(老・福・障・乳・親) 労災保険(通勤災害・業務災害) 自賠責保険(交通事故) 取扱しています 休診日 水曜 10:00 ~ 20:00 土、日、祝OK ! ☎017-718-3240